カプコンによって発売されたPS2アクションゲーム。
今回はデビルメイクライ1の最高難易度 dante must die をクリアする程度にやりこんだので、その感想を述べる。
ゲーム概要
ストーリーは主人公ダンテが怪物だらけのマレット島に向かい、悪魔をなぎ倒していくというシンプルなもの。
プレイヤーはダンテを操り、悪魔たちを退けつつマレット島を探索していく。
悪魔がはびこる魔界と人類が暮らす人間界とという構図は非常にファンタジックな世界観。
それでいて重火器も多数登場するミスマッチ感が独特な作品。
登場人物
ダンテ
ご存じデビルハンター(悪魔狩人)。
銀髪に赤コート、コートの中には弾数無限の二丁拳銃、背中に巨大過ぎる剣と厨二病全開なスタイリッシュファッション。
父は悪魔、母は人間という半身半魔。
半分悪魔なので腹を刃物で貫かれた程度では死なない。
余談だがダンテが何かしらの凶器で体が貫通するシーンは当シリーズの名物となっている。
スパーダ
ダンテの父。ほぼムービー出演。
悪魔でありながら、魔界の王が「人間界攻め込ようぜ」と言い出した際に「ふざけんなよ」と人間の為に戦ってくれた。
ファンからは「パパーダ」と親しまれる。
トリッシュ
ダンテを誘う金髪ロングの女性。
彼女に限ったことではないが、作品を重ねることにエロ方面でスタイルが良くなる。
ちなみに2では裏キャラとして操作可能。普通にダンテより優秀。
ゴムのように柔らかくはならない。わなびぃ!
ファントム
クモのような見た目のボス悪魔。最高難易度では最初の鬼門。
戦闘中のカメラアングルが明るいのでネットにはファントムをぼこぼこにする動画が多数上がっているが、実際はそこまで甘くない()
グリフォン
雷を操る鳥っぽいボス悪魔。見た目以上に声がおじさん。
こちらの技の無敵時間を把握しないとほぼ回避不可能な技を永遠ともらい続ける羽目になる。
ネロ・アンジェロ
騎士道精神あふれる、騎士っぽいボス悪魔。個人的には本作で一番カッコいいボス。
ぜひともごり押しではなく、ぎりぎりの緊張感の戦いを楽しんでもらいたい。
最高難易度では飛び道具「幻影剣」を繰り出してくる。普通にカッコいい。
ナイトメア
大型のスライムぽいボス悪魔。
パターン化すると楽に倒せるのだが、割と初見殺し。
ムンドゥス
一応ラスボス。空気。
良い点
新ジャンル「スタイリッシュアクション」の確立
他アクションゲームと差別化を図るにあたり「スタイリッシュに敵を倒す」をコンセプトに掲げている。
かっこよく倒すほど画面左上にスタイリッシュランクが表示され、それが上がっていく。
ランクは敵からのダメージをなるべく受けずに連続して攻撃をヒットさせていくと上がりやすい。
ランクが上がるほどオーブ(お金)や回復アイテムを敵が沢山落とすようになる。
この仕様により作業ゲー感を減らすことに成功している。
敵・味方共にモーション・ビジュアルがカッコいい
デビルトリガーはマリオのスターみたいなやつです
などダンテのモーションはいちいちかっこよく設計されている。
敵となる悪魔たちも曲者揃い。禍々しさの中にスタイリッシュさを兼ね備えている。
ムービー中も静と動を上手に使い分けたメリハリある演出で盛り上げてくれる。
良質なノリノリBGM
エッジの利いたギターサウンドやロック調、メタル調の曲が多い。
西洋風の世界観となっている本作だが、非常にマッチしている。
戦闘のたびにかかるBGMの数々はつい体を揺らしながらプレイしてしまうこと請け合い。
主人公ダンテの「悪魔的」魅力
(ダンテが特別出演しているRPG)
ダンテはひょうひょうとしながらも、常に敵を挑発して戦闘を楽しむタイプ。
自分の20倍の体躯はある大型のボスを目の前にしても皮肉る姿勢を崩さない。
はもはや鉄板。
ちなみにダンテは他作品でもちょいちょい出てたりする。
最も有名なものに「真・女神転生III NOCTURNE マニアクス クロニクル エディション」がある。
操作性の良さ
この手のゲームにありがちな「操作が複雑でとっつきにくい」ということは少ない。
直観的な操作が可能なボタン配置で、主人公ダンテもサクサク動く。
イージーオートマチックモードも用意されており、ボタン連打だけで様々なコンボを自動で出してくれる。
適度な難易度
骨太アクションであることは確かだが、どの敵も決して倒せない難易度ではない。
心配ならイージーではじめて徐々に慣れていくと良いだろう。
プレイしやすい「ミッション制」
ステージ制に近いシステム。ゲーム内の小目標を定期的に提示してくれる。
ミッションを達成したタイミングでセーブが可能。
クリア時間やコンボ評価ごとに応じてランクS~Dで判定してくれる。当然高ランクほど報酬も良い。
悪い点・賛否両論点
2周目以降の鬼畜さ
NORMAL HARD とクリアすると、最高難易度 Dante Must Die モードが出現する。
日本語訳は「ダンテは死ななあかんモード」。ネットではDMDと略される。
DMDは敵の耐久性が大幅アップするほか、攻撃力に至っては敵の火力が最大5倍まで増える。
さらに一定以上敵を倒すと敵が怒り状態となり悪魔側がデビルトリガーを発動してさらに強化という徹底ぶり。
この鬼畜な世界をスタイリッシュに進める神プレイを目指して当時から多数の腕利きデビルハンターがやりこみによるやりこみを重ねた。
ちなみにGENはDMD2周で力尽きました()
優秀過ぎる立ち回りの存在
特定の連携を繰り返すと高火力かつ無敵時間の長い立ち回りが可能。性能が良すぎるのでずるいと言われることも。
具体的にはグレネードガン1発→回避移動(サイドロール)の繰り返し。硬直をサイドロールでキャンセルしつつ高火力・広判定の銃を乱射できるためせん滅力も高い。
通称コロコログレネード。ポリシーに反するなら縛ると良い。
アイテムごり押しが可能
最高難易度でもダメージを受けたら回復したり、無敵アイテムでごり押して進めることができる。
ただ、アイテムについては使いたくなければ使わなければ良いのでライトゲーマーへの配慮ともいえる。
水中ステージの蛇足感
水中に入ると、ダンテの視点にカメラが切り替わり水中専用武器ニードルガンしか使えなくなる。
やってみるとわかるが、普通の銃ゲーでスタイリッシュさはない。
この手のカッコよさ重視ゲームはキャラクターの動きの機敏さが重要なので、水の抵抗でゆっくりになる水中ステージそのものが微妙な気もしますね汗
シークレットミッションのわかりにくさ
ミッション中に柱の陰や銅像を調べるなどするとチャレンジできる隠れミッションがあるのだが、初見ではほぼとリ逃す。
攻略サイト・攻略本なしにすべて見つけるのはほぼ不可能。
カメラ視点の癖が強い
カメラについてはバイオハザードコードベロニカに近い。
引き画面で固定されることもあればダンテの動きに合わせて移動する場合もある。