美魔女を動かす楽しさ!ベヨネッタ感想・レビュー【これぞスルメアクションゲー!】

最高難易度(∞クライマックス)を全て最高評価(ピュアプラチナ)で踏破するまでやりこんだので感想を述べてみる。

概要

天使を魔女がぶっ飛ばす。以上。

登場人物

ベヨネッタ

主人公。500歳熟女であり魔女。

女性とは思えぬ長身と細長く美しい手足、蝶をモチーフにしたメガネが特徴。

初期装備は両手だけでなく両足にまで装着された四丁拳銃

魔力を伴う人外じみた技を多く持ち、しばしば魔人の呼び出して攻撃する。

魔人の腕や足が突如出現する攻撃の数々はウィケットウィーブと呼ばれる。

コスチュームは自身の髪で作られており、大技を使うとはだける。

あらゆる台詞・演出がいちいちエロカッコいい(後述)。

セレッサ

ベヨネッタが子供になったようなメガネ幼女。今作の鍵。

ジャンヌ

ベヨネッタとほぼ同じ戦闘スタイルのもう一人の魔女。先々で対決する。

ゲームをクリアするとジャンヌでも本編プレイが可能となる。

デビルメイクライで言うところのバージルポジション。

ルカ

チャラ男のジャーナリスト。これといった戦闘描写は無く、ムービー中もひたすらベヨネッタの尻に敷かれている為一見はダメキャラ。

周りが超人過ぎるだけで彼の身体能力はオリンピック並

ロダン

ベヨネッタご用達の武器商人。お店担当。

ガチムチのスキンヘッドにグラサンという理想的ハゲ。

エンツォ

本作唯一の一般人。中年メタボだが、ファッションセンスは良い。

一般人の声をユーザーに届けてくれる貴重な存在。台詞・リアクション共に多彩でキャラクターを飽きさせない生粋のリアクション芸人。

ちなみに彼と同盟の情報屋が同社の別作品に登場している。それがデビルメイクライ3

説明書の中でダンテのはんぱねえエピソードを語ってくれているので必見である。

ベヨネッタとDMCは世界観が非常に似ているが、あくまで似ているだけであり、同じではない(多分

良い点

エロとバトルの新融合

セクシーな女性を主人公とする作品はダメージを受けると服がはだける仕様になりやすい中、今作は鮮やかに戦うほど肌が露出するという逆転的発想の作品。

主人公ベヨネッタの服は自身の髪の毛であり、大技を使うと体を纏う髪がいちいちはだける

数々のパロディ・リスペクト要素

アクションゲームファンであればニヤリとする要素多数。

発売元はセガだが、スタッフはデビルメイクライやバイオハザードを担当したメンバーも多い。

要所要所で同タイトル既プレイ者にはうれしい演出が見られる。

セガの過去作品のパロディも多数。

膨大豊富なアクション

主人公の魔女ベヨネッタは両腕・両脚計4箇所に武器を装備する。

プレイヤー毎に好みの組み合わせが選べ、デビルメイクライのように戦闘中瞬時で武器チェンジが可能、これにより連携や戦術幅が広がっている。

武器も最初は初期装備の4丁拳銃のみだが、刀・鞭・ヌンチャクなど増えていく。

モーションもそれぞれ非常に凝っており、プレイヤーを飽きさせない。

圧倒的なSEとBGM

ひとつひとつの曲やSEは世界観に見事にマッチしている。特にメインテーマともいえる “Fly me to the moon”は原曲とセットで聴くとこれを戦闘曲に選んだセンスの良さが伺える。

余談だがスタッフ曰く女性主人公ということでDMCのようなエッジの聞いたギターサウンドを抑え女性らしい戦闘曲に仕上げたとのこと。

ピアノやドラムで構成されたノリの良いBGMは聞いているだけでも心躍る。

攻撃を当てたときやひとつひとつのモーションサウンドやSEも、操作しているだけで楽しいアクションゲーム本来の面白さを加速させてくれる。

幅広いユーザーに対応した難易度

片手で操作してもクリアできるベリーイージーから、管理人の両腕がつるまでやりこまされた最高難易度∞クライマックスまで幅広い。

敵の攻撃をギリギリで回避すると一定期間的の動きがスローに見え、一方的に殴れるウィッチタイム(WT)や、ボタンを長押ししつつ回避することでコンボを持続させるダッヂオフセットなどシステム面も練りに練られている。

悪い点・賛否両論点

好みの分かれる演出と長さ

世界観に没入できない人にはストレスになる演出が多く、ほとんどがスキップできない

大技を放つ際やイベント扱いに近い戦闘中のQTEなどの演出も総じて長く、このゲームにはまってない段階の人にとっては辛い。

ダメージ床、落とし穴の多さ

1週目ではまず判別できない位置に思わぬ被弾を受ける箇所が多い。

ノーダメを意識してイライラしてしまうプレイヤーには辛い仕様。

QTE、即死イベントの多さ

慣れればそこまででもないが、1週目は突然死がどうしても多くなる。いわゆる初見殺しは昨今のゲームの中でもかなり多い。

ロード時間の長さと処理落ち

ベスト版になって改善されたが、それでも短いとは言い難い。

処理落ちが原因でこちらのプレイと無関係に被弾してしまうことも。とはいえ処理落ちする場面はやり込めば把握できる為、そこまで理不尽な被弾というわけでもない。

ex)高難易度でのジャンヌとのラッシュ比べ

ボス戦の単調さ

ボス戦は巨大な敵が多く、迫力十分。しかし如何せん「ダメージを与える→急所が露出する→そこを叩く」の繰り返しになる。

倒す際の長い演出はスキップできないので周回プレイの際は暇な時間が増える。

ハード以降の敵の急激な加速っぷり

ノーマルでサクサクプレイできた人でもハードになった途端ぼこられる。これは敵のスピードがハードから急激に上がるのが主な原因。

管理人はノーマルで慣れると下手になると感じ、ハード以降だけやりこんだ(1周して終わりという人には無縁な話だが)。

強制ミニゲームの多さと長さ

クリアする上で絶対にやらなければならないミニゲームが2箇所ある。今までやってきたベヨネッタとはまったく違うゲームである

ミニゲームもクリア評価に反映されるのでやりこむ際はこれらも対象にせざるを得ない。管理人が最高評価を得たプレイではどちらも1周5・6分かかる。

ミニゲームの中身自体はとても凝っていて面白いのだが、CM・動画を見て買った人には「こんなゲームをしたかったんじゃない」という肩透かしを食らいやすい。