「おのれ邪鬼王!」をPS3で体験!ニンジャガイデンΣ感想

コーエイテクモゲームスより発売されたPS3アクションゲーム。実はこのゲーム、ファミコンソフト「忍者龍剣伝」の時系列的に手前の設定で作られている。いわば忍者龍剣伝0だ。

プレイヤーは超忍リュウ・ハヤブサを操り、悪党や魔物をばっさばっさと倒していく。ここまでならよくある設定だが、このゲームはGODHAND以上に人を選ぶ。

アクション好きのGENはnormalで死にまくりhardでも死にまくりvery hardではもっと死にまくりやっとこさ最高難易度Master Ninja(MN)を出現させた。

そして満を持してMNの最初を少しやってみたところ20回死んだところで管理人はそっとPS3のスイッチを消した

・・・と、厳しい面書いたが先日無事MNを攻略し、クリア後出現するミッションモードまで一通り終えたのでこのゲームをいちからレビューしてみる。

登場人物

リュウ・ハヤブサ

主人公。タイトなノースリーブ黒装束に身を包んだハヤブサの里最強のNINJA。

ムービー中は無口。戦闘だと元気。愛称はブサさん。超忍になるか町人になるかはプレイヤー次第。

あやね

くのいちになった蘭ねーちゃん。今作はアドバイザーに徹する。

レイチェル

(露出度と)絶技が取り柄の魔神ハンター。一応プレイヤブルキャラの一人。

ムライ

ハヤブサの里のヌンチャク使い。リュウの叔父。

最初に戦うボスながらやたら強い初心者泣かせおじさん。

ドーク

ハヤブサの里を襲撃した男。

負けイベントをはさむが再戦時はそうでもない悲しいボス。

アルマ

レイチェルの妹。訳あって戦うことになる。間違いなく今作最強の敵。

良いところ

ユーザーに媚びない難易度

死んで覚えろとスタッフから言われているような猛攻が序盤から続く。パターン化が極めて難しく設計されており、何週プレイしても敵の一挙一動に気を配らなければならない。

無双・バサラ・龍が如くのように主人公を敵が複数人で囲んでもてうろうろするだけということはなく1体1体が全力でプレイヤーを殺しにかかる

画面外からの砲撃・飛び道具はおかまいなし、こちらの着地にあわせて来る者もいる。

これらの説明を聞いて興奮する方にはお勧めできるが、自分が絶対的強者として立ち回りたい方にはストレスゲーと言える。

気づいた人は気づいたと思うが、旧作にあたるファミコンソフト「忍者龍剣伝」は有野課長のゲームセンターCXでも過去に2回取り上げられている。課長はその絶望的難易度からひどい目にあったわけだが、現代の近代的なゲームであの興奮を疑似体験できる作品とも言えよう。

難易度により別ゲー化する作りこみ

アクションゲームで難易度が上がり方といえば「序盤から強敵が出る」「敵の攻撃頻度が上がる」「敵の体力・攻撃力が上がる」「敵の動きが良くなる・ひるみにくくなる」などだが、このゲームは今の4つに加えて「高難易度限定の固定敵が配置される」がある。

つまりこのゲームはイージーやノーマルまででで止めてしまう人ではなく高難易度でプレイする人を基準に作られている。

新たな敵と戦いたければ難易度を上げてプレイヤーの腕もあげろということらしい。そして腕が上がったと思う度に返り討ちに逢わされる---そんなゲームだ。

派手なキャラの動きと抜群の操作性

アクションゲーム最大の肝である操作性は抜群。難易度の高さからの慣れは必須だが多彩な各種忍者アクションを使いこなせるようになると一気に楽しくなる。

技の硬直もテクニックである程度カバーできるので、操作性でストレスが溜まる場面は少ない。

爽快感ある必殺技「絶技」

ニンジャガの魅力のひとつ。強攻撃ボタンを長押ししてから離すすることで無敵時間の長い強力な攻撃を叩き込める。武器ごとに個別に設定されており、モーションも派手。

駆け引きを生むエッセンスシステム

敵を倒したり宝箱を開けることでお金や回復手段として使えるエッセンスという魂のような物体が出現する。

エッセンス周辺で絶技をためるとエッセンスを吸収し絶技のタメ時間が短くなる性質がある

エッセンスを絶技の燃料として吸うと通常の効果(回復・お金獲得)が減少するため、効果優先か絶技時間優先かの2択をプレイヤーは常時求められる。このトレードオフがゲーム性を大きく向上させている。

敵を1人倒す→エッセンスが出る→絶技で敵を倒す→敵からエッセンスが出る→絶技 と連続して繰り出せるようになると楽しい。ちなみに正式名称は絶技引導

やった人にしかわからない表現になるが、ボスに接近して密着状態からの着地絶技引導による最大タメ絶技が決まると半端ない爽快感がある。

普段寡黙だが戦闘時は吼える主人公

世界一有名なNINJA「リュウ・ハヤブサ」はムービー中は極めて無口で寡黙。

しかしいざ戦闘になり、華麗に技を決めるときは「とぅ!ほあぁ!とあぁ!せい!」と急に快活に叫びだす。このギャップが個人的にツボ。

悪い点・賛否両論点

ストーリーのもろもろの矛盾

アクションゲーム故仕方ないとは言え突っ込みどころ満載。細々したところも多いが、メインストーリーの疑問点をひとつ挙げておく。

序盤にリュウの故郷である隼の里が襲われてしまい、黒龍丸という大きな刀がドークというボスキャラに奪われ、リュウはドークに一度負けてしまう。

後半でドークと再戦してリュウは勝つことになるのだが、何かしらレベルアップした描写(ドークに勝つ為に修行した・凄い武器を手に入れたなど)はどこにもない。

詳細は伏せるがドークはラスボスではない。ストーリーを進めていくとわかるのだが、個人的にはこの展開ならラスボスがドークの方が綺麗な着地では?となってしまった。

キャラ立ちは決して悪くないので、ここだけでも修正されればストーリー的にも名作だったと思うととても惜しい作品。

やり直しの際の不便さ

道中でゲームオーバーになると直前のセーブポイントから再開となる。しかしボス手前や難所前にセーブポイントがあることはまれで、そこで負けるとかなり手前に戻されることが多い

鬼畜ゲーの醍醐味である何度も死んで勝てるようになるというプロセスを味わうならボス戦や難所から再開できる仕様が妥当に思うが・・・。

やり直しの際は毎回チャプタータイトルと紹介文が表示されこの演出はスキップできない。星の数ほどのやり直しが予想されるゲームとしては微妙。

実際管理人は1週クリア後、ミッションモードという戦闘だけひたすら楽しむモードで練習を積んだ。これなら死んでもすぐに直前からやり直せて、同じ敵や状況の練習にもなる。ハード以上の本編が難しすぎると感じたらミッションモードでの練習は地味におススメ。

キャラ性能とバランスの悪さ

もう一人の主人公「レイチェル」の評判はイマイチ。

女性の大槌を振るうパワータイプの魔神ハンターだが、忍者というスピードキャラと対比させたかったのか主人公リュウよりも動きは散漫。

一応ロールオーバー(回避技)中の攻撃や捌き・高性能絶技などリュウに勝るとも劣らない技は備えている。個人的には「女性でパワータイプ」がミスマッチに感じた。

どうせなら妹分のあやねを使えるようにしてリュウ以上のスピードや立ち回りを武器に戦う最速キャラとして活躍させたほうが成立した気もする。実際あやねは完全にコメンテーター役で、ゲーム中戦ったり共闘する場面はほぼゼロ。

リュウに指示を出しつつも時々「この戦場には私が向かいます」というクナイが飛んできてあやねパートになる---みたいな演出があったら熱かったのだが。

技の理解に時間がかかる

10近くの近接武器にそれぞれ20前後の技が用意されている。

各コマンドにはきちんと技名がついていて武器選択コマンドから確認可能。ただしどの技がどのような技なのかは使ってみないと判らず吹っ飛び効果・無敵時間など細かい説明はまったく無く、秘伝書を拾う形で開放される「飛燕・イヅナ落とし・首切り投げ・捌き」に限り簡易説明があるのみ。

また、優秀な技の多くは敵が目の前にいないと続きが発動しない仕様。つまり安全な場所で十分な素振り練習もできない

攻略サイトや本を買えば良いといえばそれまでだが、普通にプレイしているだけでは技性能の把握だけでも膨大な時間を要するだろう。

秘伝書で貰える4つは確かに重要な技だがそれ以外にも重要な技は多いだけにこの説明不足は残念な点。

好みのわかれるアクション要素

単純な戦闘だけではなくSASUKEよろしく壁を登ったり鉄棒の要領で大車輪移動したりするアクションが多い。

これ自体は忍者アクションゲームとしては嬉しい要素なのだが、この難易度がやたらに高い。しかも失敗するとかなり前からやり直しになったり即死したりする。

反則武器「天衣無縫」

きちんと敵を倒して進めて行けば1週目からゲームバランスを崩しかねない反則武器「天衣無縫」が購入できる(正確には武器強化によってだが)。

バイオハザードのロケランほどのチートではないが、こちらの残り体力に反比例して威力が上がる性質を持ち、こちらが瀕死状態で振り回すとボスでもコンボ1セットで沈む威力を誇る

恐らく初心者救済武器かと思われるが、手に入るのは何故か後半。前述の性能を示すような説明はゲーム中特に無いので、知らずにこれを振り回してエンディングまで進めてしまうパターンも。

この武器、クリア後の裏面ともいえる「ミッション」でも時々登場する。管理人は結構お世話になっていた。

最悪のカメラワーク

視点が固定ではない為、どうしてもカメラの悪いところが散見される。しかも割りと熱い戦い(ボス戦など)で散見されるのが致命的。

折角格好良いプレイを決めても壁にさえぎられて見えないことがある。

当然のように敵はカメラワークに左右されず動くので、視界の悪いエリアで一方的にプレイヤーが嬲らられることは初回プレイで一種のあるあると化している。

アクションゲームにおいてカメラは永遠の課題ともいえるがもう少し何とかならなかったのかというレベル。

長々と書いたが、総合的には非常によくできた良質なアクションゲーム。ぜひ手にとってプレイして頂きたい。

管理人のやりこみ度
・本編 Master Ninja クリア
・ミッションモード Master Ninja クリア

操作性:★★★★★
ストーリー:★☆☆☆☆
音楽・SE:★★★★☆
グラフィック:★★★★★
ロード時間:★★☆☆☆
総合難易度:★★★★☆
やり込み度:★★★★☆

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GENのプロフィール

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意識の低いIT自営業7年目。ネットを用いた物販・広告・金融業が得意。2020年はかねてより準備していたプログラミング(マークアップ・コーディング)の発信を開始。 twitterはこちら

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