吉本芸人の闇営業問題報道を見て思う「反社の扱い」への疑問


関西で20年以上過ごすGENにとって吉本はお笑いのメッカとして親しみを持っています。

新喜劇には毎度笑わせていただいておりますし、吉本芸人さんのトーク番組も多く視聴しています。

そんな中で残念な報道がなされました。今回は一連の報道の概要とGENなりに感じたことをまとめてみます。

概要

お笑い芸人「カラテカ入江」が出席した反社会的勢力のパーティにて、入江に声をかけられた芸人たちがその場で事務所を通さない闇営業を行った。

ギャラを受け取ったとされる芸人たちが謹慎や引退に追い込まれた騒動。

闇営業そのものは違法ではありません。

闇営業は事務所を通さず手数料などで中抜きされない直営業のことであり、今回は反社会的勢力からの金銭授受が問題視されました。

当初芸人たちは「お金をもらっていない」と発言していたが、調べが進むにつれこれが虚偽であったことが発覚。

最もメディアで取り上げられていた雨上がり決死隊「宮迫博之」、ロンドンブーツ1号2号「田村亮」が謝罪会見を開き、すべてを吐露する事態へと発展した。

GENの感じたこと

脱税になるのでは?


反社とのかかわりばかりが問題視されましたが、事務所に黙っていたのであれば闇営業による所得(収入)は確定申告で申告しにくい(したら事務所にばれてしまう)はずです。

よって所得隠しになってしまう可能性が高く、今回の件はGENはどちらかというと脱税で叩かれるのではないかと感じていました。

謝罪会見以降話題が反社会勢力よりも吉本興業本社に向いているが、この点がスルーされるのはよろしくないと思います。

新喜劇などの営業は除外?

被害者から奪われたお金が芸人たちに流れることはけしからん!

というロジックのようですが、それは闇営業には限りません。

例えば吉本新喜劇はチケットを購入して座席に座って鑑賞する舞台ですが、そこで反社会勢力かどうかの確認はありません。

新喜劇にはこれまで無数の聴衆が動員されています。そこに反社会勢力が一人もいないとは考えにくいでしょう。

反社会勢力に有利な論調


芸人たちが反社からお金を受け取ったことは確かに褒められたものではありません。

しかし今回のメディアや世間の論調にGENは異論を呈します。

仮にGENが反社なら有名芸人たちと片っ端から写真をとりこう脅すでしょう。

GEN
GEN

俺たちとの関係をばらされたくなければこれからもよろしくな・・・!

今回の件で反社とのかかわりを指摘された有名人だけが大ダメージを被る図式には全く納得できません。

本来は反社そのものの撲滅がメインテーマであり、芸人の方々は故意に反社とのかかわりを持ったわけでもありません。

この論調ではますます反社側に勢いがつくだけではないかと感じるところです。

反社とのかかわりゼロは不可能?


反社とのかかわりを完全に断ち切るのはこういった職業では非常に困難に思います。

反社ですか?

と尋ねて

はい、そうです

と答える方はそうそういません。

出会った当初は正常でも5年後反社になっていればそれはアウトととられる可能性もあります。

いくら身辺整理をしても遠くのどこかで絡んでいる図式はぬぐえません。多くの人間と関わる職業全般にこの危険性は孕んでいるのです。

繰り返しですが一連の芸人さんの行動は褒められた行為ではありません。しかしかかわった人間を叩くことが最適解とはどうしても思えないのです。

権力構造に踏み込んだ報道を

記者会見では吉本興業による圧力も提起されましたが、そこを突く記者は一部でした。

反社会勢力にせよ大企業にせよ権力への監視がメディアの本筋であるはずです。

叩きやすい個人を叩く論調に作為的に持って行っている印象をGENはどうしても受けてしまいました。

個人的にはメディアには反社へメスをもっと鋭く入れてほしく感じた一件でした。