メンタリストDaiGoさんと筋トレYoutuberサイヤマングレート(以下、「サイヤマン」)さんの意見の食い違いについてネット議論が起きています。
GENはどちらの動画もよく視聴する人間ですが、今回個人的に思うことがいくつかあったので概要を含めまとめておきます。
概要
事実関係を整理しておきましょう。
①DaiGoさんが筋トレについて放送したアーカイブ動画、その冒頭(48秒当たりから)で「アブローラーは効果がない」とバッサリ。
②サイヤマンさんが動画をアップ。
「自分はアブリストとしてこの体を作ってきた」と見事な腹筋を画面に映しつつ反論。
③コメント欄やSNSで様々な意見が飛び交う。
GENの見解
2人の意見が相違しているように見える理由
DaiGoさんの意見は「割ること」に主眼が置かれています。対してサイヤマンさんは「割れた腹筋をさらに割ること」が主眼---つまりゴールが違うのです。
動画で確認するとDaiGoさんは「アブローラーは効果が無い」と言った続きに「まず体脂肪落としましょう」と述べています。
DaiGoさんの主張は「筋トレ以前に食事コントロール」ですが、頭出しに「アブローラーは効果が無い」と断言してしまったのは確かに誤解を生みかねない点です。
結果を出した人 ≠ 正しい
DaiGoさんもサイヤマンさんもどちらも素晴らしい肉体をお持ちです。
サムネイルの写真を比較すると腹筋の割れ具合に限って言えばサイヤマンさんの勝ちです。
そしてこの写真比較をそのまま判断材料とすると、サイヤマンさんに軍配が上がるでしょう。
ダイゴはアブローラーを批判したようだが、サイヤマンの腹筋の割れ具合の方が凄い!あんなヒョロガリよりサイヤマンの主張が正しいのだ!
このような意見を多く見かけましたが、果たしてそうでしょうか。GENの答えはNOです。
情報・事実は誰が言っても変化しない
俺は見た目でモテたことしかない
イケメンが言うと説得力がありますが、不細工が言うと途端に滑稽に見えます。
これは「もてる」「もてない」という個人の体験談を話しているだけなのでわかりやすい事例です。
しかしDaiGoさんの意見は自身の体験ではなく他者の体験(=研究結果)を述べています。つまりDaiGoさんの体型がどうであろうと大量の筋トレ体験談という情報は変化しないのです。
DaiGoさんは事実を述べているだけであり「数字上こうなっている」としか仰っていません。
ここで「そんなことは無い、俺はアブローラーでムキムキになった」と主張しても健康食品の成功体験レビューと同じです。
「そんな人もいる」程度の論理であり、「他の方法ならより効果的であった」という今回の主張を反論する根拠にはなりえません。
今回のDaiGoさんと同じ情報をサイヤマンさんよりムキムキのーーーたとえば室伏広治さんが発表したらどうでしょう。
室伏「いきなりアブローラーは効果がありません。まずは体脂肪を落としましょう。」(※イメージです)
これで「サイヤマンは正しい」と言っていた層が意見が変わるかどうか興味深いところです。
発信者によって印象が変わる不思議
全裸の人に「服装を考えなさい」と怒られたり、太った人から「痩せた方がいいよ」と指摘されると「お前が言うな」と突っ込みたくなるのは人の性。GENもやってしまいがちな行動です。
しかし「服装をちゃんとした方が良い」「もう少し痩せた方が良い」という指摘そのもには一考の価値があります。
今回のように指摘されたことについて「こいつに言われたからムカつく」と感情的にならず、指摘されたことそのものについて客観的に考える姿勢を常に持ちたいものですね。
科学的結論は変化する
筋トレ・スポーツ医学などの分野は日々進歩し、内容が更新されていきます。
明日になってDaiGoさんが「昨日新たな研究結果が出ました、アブローラーは体脂肪を落とす前でも腹筋を割るには有効みたいです」と正反対の放送をするかもしれません。
彼の主張は「現状の科学的分析や統計ではこうなっています」と示してくれているに過ぎません(もちろん大変な作業だと存じております、多謝)。
各々が腑に落ちた点を適宜取り入れていくのがベストではないでしょうか。
アブローラーはあり!
最後にGENの意見は実体験からもアブローラーはありです。
雑ながら、自分なりの筋トレにアブローラーも取り入れていて、実際効果が上がっております。
そしてDaiGoさんの意見にもGENは同意できます。
最初に述べたとおりゴールの違いが原因で起きた軋轢であり、腹筋を割りたいという基本目標は同じはず。
今回2つの動画を見てGENが出した結論は以下の通りです。
貴方はどう感じられたでしょうか。この記事が少しでも思考加速のきっかけになれば幸いです。