「5000兆円欲しい」を経済的に考えると面白かった話

「5000兆円欲しい!」

流行語大賞にも選ばれそうな勢いあるフレーズでしたね。ピーク時のSNSではお金に困ったり辛かった時に「5000兆円欲しい」と呟く人々や画像で溢れかえりました。

今回はこの非現実的な金額が「もし手に入ったら?」ーーーを具体的に考えてみます。

5000兆円あっても幸せにならない?

先に結論を言ってしまうと、5000兆円を手にしたとしてもその人は幸せになりません

理由は経済にあります。

膨大な額が手に入れば何不自由なく過ごせそうなものですが、実際はそう単純な話ではなさそうです。残念。

通貨の定義


ただの紙切れがモノやサービスと交換される仕組みは人類最大の発明のひとつです。この紙切れが通貨です。

この通貨制度は信頼が前提となっていて、価値を決めるのも信頼です。ニセモノを作ったり、本物であっても自由に作れる権利がそこかしこに与えられては成立しなくなるわけです。

その為日本では日本銀行(日銀)のみにお金を刷る権利ーーーすなわち通貨発行権が与えられています。この前提を踏まえて、以降をお読みください。

5000兆円の入手方法3パターン

国がくれる(発行する)


日本の国家予算が約100兆、つまり日本国が50年賄える金額が5000兆円です。凄い額ですね。

今の社会の状態では5000兆円を貴方に渡せません。そこでお金を刷る方法でまかないます。

日本銀行(日銀)が5000兆円分の1万円札を発行して貴方に届けてくれます。先ほどお話しした通貨発行権をフル活用するわけです。

神様がくれる


神様が天から5000兆円を貴方に向けて降らしてくれたり、突如銀行に振り込んでくるというものです。

少々非現実的ですが元々非現実的な話題なので突っ込まないでください。

誰かが集めてくれたものをくれる


世の中の通貨をありったけ集めて5000兆円分にしたものを貴方に渡してくれる謎の男が現れます。

どんな方法を使うかはわかりませんが、とりあえず誰かが世界中から集めた円を貴方に渡してくれるというわけです。

貰い方別の末路

「国」パターン


お金の価値にはもうひとつ基準がありまして、それが「供給量」です。

ダイヤモンドはなかなか入手できないが故に高級品になります。お金も同じで希少が故に価値が生まれます。

円の価値が下がることを円安、上がることを円高といいます。通貨であれば希少になるほど円高になり、溢れるほど円安になるという解釈でOKです。

5000兆円を貰った先に待っているのは超絶な円安です。

円の価値が下がると相対的にモノ・サービスの価値が上がっていきます。これがニュースで良く聞くインフレですね。

具体的な計算はしていませんが、この円安によるインフレは凄まじいものでしょう。

激しいインフレをハイパーインフレと呼ぶそうですが、ここまでの規模だとウルトラインフレですね。牛丼1杯100万円とか考えただけで怖いですね()

それでも

5000兆円も持っていれば物価が上がっても生活はできるのでは?

と思うかもしれません…が、実際にはやはり無理があります。

サービスの価格がどんどん上がるということは給料や家賃をはじめとする必要経費が膨大になるということです。

牛丼屋は勿論のこと、世の中のシステムすべてが資金不足に陥るでしょう。

5000兆円を貰った直後から次々とお店や公共施設が潰れていきます。5000兆円持った貴方1人は生き残れるかもしれませんが、外には何も残りません。悲しい未来です泣

「神様」パターン


このパターンでは通貨発行権が神様にも与えられています。神様が5000兆円もの大金をいきなり世の中に発生させたことになります。

日銀以外も発行できる日本円となると円の信用がガタ落ちします。さらに5000兆円分の通貨が発行されているので先と同じ理由も付加すると信用供給量という2重の意味で超絶円安となり、前述以上のウルトラインフレになりそうです。

末路は同じですね汗

「誰かが」パターン


では既存の円を5000兆円分かき集めた場合はどうでしょう?

現状出回っている日本円をかき集めた結果の5000兆であれば、世の中のお金そのものが増えているわけではないのでお金の価値は下がりません。インフレも起こらないので相場はそのままです。

ここまで危惧してきた問題は発生しなさそうです。

GEN
GEN

めでたしめでたし♪

とはいきません。

正当な方法で5000兆円を集めるのはほぼ不可能です。恐喝や脅し、窃盗・詐欺、借金(踏み倒し)などよろしくない方法が無数に考えられます。

仮に5000兆円集められたとしても、その5000兆円には元々持ち主がいます。世の中の円だけでは難しいので外貨も含んでいる可能性が高いです。

つまり世界中に壮絶な迷惑をかけた結果得られた5000兆円となってしまいます。

ここから考えられるのは貴方に対して世界中からお金を取り戻す運動が起きることです。末路は悲しいものになりそうです。

「円安=悪」 ではない


ここまで読んで頂いた貴方は円安は悪いことのように感じるかもしれませんが、GENが悪いと定義したのはハイパー(ウルトラ)インフレです。

言い換えると円安は悪ではなく超絶な円安が悪なのです。

GENの個人的な理想系は緩やかな円安です。一例を出しておきます。

去年100万円で買えた車が翌年105万円、翌々年110万円と5万円ずつ値上がりするとする。すると購入者は「安いうちに買っておきたい」心理状態から財布の紐が緩くなる。つまり消費が増えて景気が良くなる

売上は会社に入り従業員の給料に還元される。給料が上がれば従業員の財布が暖かくなりさらなる消費が期待できる。これが俗に言うインフレスパイラルである。

日本ではアベノミクスという経済政策によって円安になり、インフレが進行していました。これそのものは悪いことではない。悪いのは…(続きはまたの機会に

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GENのプロフィール

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意識の低いIT自営業7年目。ネットを用いた物販・広告・金融業が得意。2020年はかねてより準備していたプログラミング(マークアップ・コーディング)の発信を開始。 twitterはこちら

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