突然だが名探偵コナンが大好きである。デビュー当時から読んでいて、月曜7時半はテレビ前にかじりついていたファン暦20年以上、未だに映画は毎年映画館で鑑賞するGENだ。
最近ひょんなことから第1作目を見直す機会があったのだが、やはりというべきか普通に面白かった。初見のように楽しめたので振り返ってみようと思う。
今となっては斬新なOP
オープニングは映画本編と絡みつつも独立した事件の解決編から始まる。「小五郎の的外れな推理に一同あきれる→麻酔銃の刑」という一連の流れを視聴者に見せる。
今ではおなじみとなっている映画版コナン演出としてテーマソングと共に世界観や設定をコナンが語りで説明する場面がない。
「俺は高校生探偵工藤新一。幼馴染の毛利蘭と遊園地へ遊びに行って---」 がないのだ。
初劇場版だけあってか主要キャラにも名前紹介テロップが入る。蘭や博士は勿論の事、なんとコナンにまで人物名「江戸川コナン(工藤新一)」テロップが入る。
地味に白鳥初登場
この映画が初登場の白鳥警部。なんと容疑者扱いされる。
5月4日は新一の誕生日
ここが初出し情報(だったと思う
小五郎に恥をかかせたがるコナン
最近のコナンは大分落ち着いているが、この頃はおっちゃんの扱いが特にひどい。
BGMを長く流さない美学
当時アニメでも使われていたBGMを要所で使ってくる。昨今のコナン映画は静かなシーンにもBGMを多用することが多いが、今見るとこの作品のBGMの少なさは異常。
しかしこれが良い形で作用していたと感じた。BGMと静寂のメリハリが盛り上がるシーンと厳かなシーンを綺麗に彩っている。
観やすく軽快なテンポと演出
(良い意味で)30分アニメオリジナル回を見ているような展開の速さを見せる(特に中盤)。
時限爆弾の残り時間もデジタル表示で右下に大きく表示させ、実時間と同じ秒数で話が進む。
後10秒!といいながら数分考えるシーンを見せるような演出はなく、リアルなカウントダウンに緊張感が増す。
空気を読む犯人
犯人「工藤を出せ!」
小五郎「工藤はいない」
犯人「誰だお前は」
小五郎「名探偵、毛利小五郎。俺が相手だ!」
犯人「いいだろう」
いいんかい(爆笑
工藤信者のめぐれ警部
電話がかかってくるだけで大喜び。高木も佐藤もいないので、白鳥とほぼコンビ状態。
今となってはとても新鮮。
推理モノとしてしっかりしたストーリー
アクションシーンは最低限で基本は推理シーンとストーリー進行シーン。
犯人の動機もサスペンスモノとしてはしっかりしており、序盤の複線もばっちり回収する。
特定のキャラのファンサービスもそこまではなく、あくまで コナン vs 犯人 のシンプルな構図で対決が続く。
最後は蘭とコナンの絆が再確認されてエンディングというとても綺麗な着地。
今見ても色褪せない名作です。シェリーや佐藤刑事など後々の人気キャラは未登場ですが、是非一度ご視聴下さい。