バイオ攻略ブロガーが 映画「バイオハザード ダムネーション」をレビューしてみた

当ブログではバイオハザード0・1の攻略記事を執筆している。

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GEN自身は0~5、ベロニカと計7作品をプレイしいずれもそれなりにやりこんでいる(以下、攻略遍歴)。

・0 Sランク(HARD)
・1 インビジブルエネミー(HARD)2時間切
・2 レオン表裏Sランク、クレア表裏Sランク
・3 Sランク
・ベ Sランク
・4 無改造pro3時間弱
・5 proクリア

そんなGENが映画「バイオハザード ダムネーション」を視聴し終え、その感想を述べたいと思う。

概要

ストーリーとしては5と6の中間に当たる。

ソ連から独立した東スラブ共和国(架空の国名)にて反政府組織の独立派との内戦が勃発。

独立派は国際的な禁じ手であるBOWを実戦で投入してしまう。

事態を重く見た米国政府はエージェントとしてレオンを現地に派遣する。しかしレオンは現地到着直後に政府から撤退命令を受ける。

BOWの匂いをかぎ取ったレオンは政府の指示に逆らいクリーチャーとの戦いに身を投じる。

ーーーと、本編さながらの世界観を踏襲した内容。この時点で実写版バイオよりもバイオらしい映画と言える。

画面はゲームさながらのフルCG。通常の洋画と同様、吹替版と字幕版がある。

登場人物

レオン

2・4・6で主人公を務めた人気キャラ。

2では線の細い新人警官だったが4以降では合衆国エージェントに昇格。肉体的にも精神的にも逞しさを見せつけた。

今作はこの4以降の設定がより掘り下げられている。

ハニガン

4・6で登場。レオンとメタルギアばりの通信機でやりとりする秘書的アドバイザーポジ。

基本安全圏でのコメントしかしないのだが、常に親身になって話してくれるある種の癒し。

エイダ

2からたびたび登場する中国系の女性。4ではサブ主人公、6では主人公に昇格する人気キャラ。

年齢不詳・正体不明の美女で作中敵になったり味方になったりする峰不二子

今作では4・6ばりにレオンと双璧をなす活躍が用意されている。

GEN
GEN

二人そろって「怪物より怪物」なアクションシーン多数!

スベトラーナ

東アラブの女性大統領。今回のボスキャラ枠。

レオンやエイダといったチートスペックにも負けない活躍ぶり。しかし・・・。

JD

独立派。アメリカかぶれのアメリカ嫌い。閃光手榴弾を投げたくなる人。

バディ(サーシャ)

独立派。特殊能力持ちでレオンと終盤まで行動を共にする。

レオンたちとはまた違ったチート能力を有する。今作の要。

ガナード

4ではメインの雑魚敵として登場したクリーチャーたち。ぱっと見は人間だが体内は寄生体に侵されており狂暴化している。

口に寄生体を押し込むスタイルは5のマジニっぽい。

リッカー

長い舌と鋭い爪を武器とする脳が露出した禍々しいクリーチャー。

初登場は2。こちらの武装が不十分な序盤から登場する強敵。

視力が弱く足音でこちらを察知してくる仕様、特有の息遣い、不気味な足音など様々な要素でプレイヤーを震え上がらせた。

5で再登場。2はいちエリアにも多くて3体だったが、5では広いエリアに大量に押し寄せるようになった。

今作のリッカーはどちらかというと5に近い。ネタバレにならない範囲で述べると、もはや愛くるしさを感じるほど優遇された存在(おそらく制作陣もリッカー大好き)。

タイラント

現状数少ない実験成功とされたクリーチャー。巨体な人間の風貌でシンプルな打撃で攻めるタイプ。

1・2・ベロニカと出演作品が多くバイオのボスキャラと言えばタイラントをあげる人も多い。

特に2ではターミネーターのように追いかけてきたり要所のびっくりポイントで壁を突き破って登場したりと活躍が多かった。

今作でも非常においしい活躍の場が用意されている。

良い点

ゲームのムービーシーンを堪能できる

ゲーム中ムービーに没頭してしまい、操作できるようになると一気にゲーム感が増し世界観から追い出されてしまう感覚は誰しも一度は経験があるだろう。

昨今はグラフィックなどの向上でかなりこの落差が軽減されてきているが、本作はまさに世界観を崩されることなく最後まで視聴できるゲームムービーである。

ゲームとは本来コントローラを握って遊ぶものでありこの批判は本末転倒なのだが、そんなファンのわがままをかなえてくれた一作となっている。

逆に言うとバイオの世界観に没入できない層にとってはまったく面白くない作品になるリスクも併せ持つ。

美麗なグラフィックとキャラクター

発展途上国での生物災害が美麗なCGで描かれる。各キャラクターも実写と見違うほどのクオリティ。

モーション(動き)も非常に自然で怪物たちの素早い動きやそれをかいくぐる人間たちの戦いぶりはまさに圧巻。

ゲームに入り込んだようなカメラワーク

1からムービーシーンによく見られた怪物やキャラクター視点の映像で臨場感を演出するパターンは本作でも健在。

4以降ではキャラクターの頭部を基準にキャラの視点でカメラが動く仕様になったのだが、それも映画に生かされている。

細かいカメラワークも秀逸でゲーム内でのいわゆるQTEをずっと見ているかのようなアクションシーンは必見。

QTEとはーーーQuick Time Event の略。ゲーム内のムービー中や戦闘中に突如コマンド入力が要求され、成功するとダメージを回避できたりと有利に進めることができる。

QTEには失敗で即死してしまう「即死イベント」の側面もあり、理不尽さを感じることもある。また、ムービーに挿入されまくるとストーリーに集中できずマイナスととらえるユーザーも多い。

昨今ではQTEの多さが問題となっているシリーズもあるが、GEN個人としては頻度とタイミングさえわきまえればGODHANDのように良ゲーと化す部分もあるのでQTEそのものは使い方次第ととらえている。

悪い点・賛否両論点

バイオ≠ゾンビ

「バイオといえばゾンビ」と考える層は多いが、4以降のバイオにはあまり当てはまらず「見た目は人間だが生物兵器」パターンが一般的。

今作品ではいわゆるゾンビと言うゾンビは出てこず、ガナードやリッカーと言った2以降の敵がほとんど。

ゾンビ映画として観ると肩透かしを食らう。

展開がわかる描写

プラーガをくらいガナードと化す人間の末路が複数回描かれる。

口に押し込まれる

顔が下を向く

おい、大丈夫か

グワーッ

という流れなのだが、ゲームをやっていると割と見慣れた光景なので少々くどく感じた。

人間の方がBOW

レオン、エイダといった主要キャストはゲームばりの身体能力を見せる。

幾多のモブが生物兵器に次々とやられる中ほぼノーダメで終盤を迎える主力メンバーたちには脱帽の一言。

どちらが生物兵器かわからないレベルの活躍ぶりである。これによりアクション性は高まったと言える。

一方で主人公たちが強すぎて負ける心配がないので、初期バイオのような「限られた環境下で」ホラーテイストが薄れた面は否めない。