中学校以上の教師が大人として信用できなかったハゲの話


大人になった今となっては記憶もあいまいですが、学生時代の経験は今の自分に強い影響を与えました。

今回はGENの中学までの経験から教育観を語っていきます。

小学校担任と塾講師との出会い


小学校では担任の先生がとにかく重要です。なぜなら担任の先生はほぼ全ての教科を教えてくれるからです。

朝から晩までほとんど教室の中で授業を共にするのだからその影響は計り知れません。

GENの中で小学校の担任はヒーローでした。自分の知らないことを沢山知っており、全分野に秀でているように映りました。

そんな担任最強説だったGENは、5年生のときにH学園という塾に通いはじめます。ここで

・社会だけを教える教師
・算数だけを教える教師

に始めて出会うことになります。

1教科しか教えないのでその科目のガチ勢です。当然ながらすさまじく優秀で、逆らえないレベルの論理性を持って生徒を教育していました。

GENもその虜となり、ひたすらに言うことを聞いていました。

しかし同時に大人の矛盾も垣間見えるようになります。

GEN
昔のGEN

先生は1教科しかできないのに、生徒には全教科できるように求めるの?

社会の先生は

社会だけでは合格できない、算数の点数もあげなさい

と言いますが、その先生に算数の学力は(恐らく)無かったです。

全教科を教えていた小学校の先生との違いがここでした。

しかしこの矛盾は塾講師の圧倒的な授業の濃さでカバーされました。彼らが1教科しか教えられないのは、教えるスキルに特化してそこに一点集中しているからだと身にしみて理解しました。

私立中学で出会った競争する教師達


なんとか地元の私立中学に合格したGENは、毎朝テストが催されるなかなかのガリ勉中学に通います。

この学校で今でもトラウマの数学のM先生との出会いがありました。

GEN達と同じタイミングで学校に入った新人教師で、180超の細身、25歳前後、髪はロンゲのぼさぼさ、授業中は常に眼光鋭い目を崩さず低音の響く声で「勉強が足らん」が口癖でした。

毎朝科目毎のテストが実施される中で、M先生のテスト問題は鬼蓄でした。授業中に習ったことを使えばできなくはないものの、少なくとも時間内に解かせる気のない分量と難易度でした。

「そらそうよ」と言わんばかりに毎度学内平均点は低く、基本3割程度でした。3割を切った生徒は職員室に並ばせて、一人ひとり面接スタイルで問いかけるという追試がなされました。

ちなみにGENはこのとき「口頭試問」という単語をはじめて知りました()

ひぃひぃ言いながら学生生活を送る中、ある噂が耳に入ってきます。

「M先生が何故ここまで厳しいのかの理由」です。

なんでも校長から「厳しく鍛えてくれ」と指示があり、また数年後の大学合格者数ノルマまで課されていたそうです(中高一貫でした)。

さらに驚いたのがM先生はもちろんのこと、学校の教師全体がこういったノルマ課題を要求されていたことです。

達成した教師は昇格し、無能な教師は降格するというシステムが作られていたそうです。

大人になった今は誇張も混じっていると理解していますが、概ねの内容はこれだったと思います。

13年という短い人生でGENがすごいと感じた教師には共通項がありました。それは全員が競争の中に身を投じていることです。

先生のギラギラした目つきにはこの理由がありました。恐怖を感じましが、同時に健全とも感じました。

H学園(小学校時代の塾)時代には授業への感想アンケートを書かされ、その後担当教師がごっそり変わったことがありました。

当時は気軽に書いていたが、今思うと恐ろしいアンケート用紙だったのかもしれません。

ちなみにM先生の平均点の低い鬼畜テストのスコアは阪神タイガースの打者の打率で比喩されていました。

GEN
昔のGEN

今回浜中くらい? うち桧山やったわ~

公立中学で感じたギャップ


GENは中3から公立中学に転校し、M先生の授業からも離れることになります。この中3時代、受験数学はほぼ勉強せずとも無双できるレベルに達していました。

これは2年で3年生までの分野を終わらせるという学校の方針と、M先生のしごきのおかげでした。
鬼畜ゲーを1周してから、低難易度で再プレイするような感覚です。

中3時代の公立中学の先生の多くは人格者でしたが、教師としての質(授業・テストの質)は中2までより圧倒的に低かったです。

それもそのはず、教師同士の競争もなければ実績評価もありませんでした。大半は無意識に手を抜く環境だったはずです。

結果塾の授業だけに集中し、中学校では1日中内職(授業中に授業外勉強)する1年を過ごした。

優秀な人は先生にならない?


大学時代は教職(教員職員)免許を取る人間を沢山見てきましたが、GENの知る限り彼らは結構な割合でクビになりにくい立場---つまり安定を望んでいました。

教職を取りに行く人間の一定数に、起業やサラリーマンといった競争社会に身を置きたがっていない現状があります。

生徒に受験勉強という競争を教える立場の人間がこのマインドになってしまっているのは生徒にとってとても不幸なことではないでしょうか。

人は実力を認めればついていく


高学歴ニートという言葉がありますが、そういった層こそ個人的には教師になって欲しく思います。

高学歴には勉強できない人の気持ちがわからない

という反論がありますが、これに明確な返しをしておきます。

彼らは自身の成績を伸ばしてきた経験があり、受験競争に勝ってきた実績もあります。

イチローは天才過ぎて指導者に向かない

への反論と似ますが、実績も実力もないのに教育する側に立つことがそもそも変な話なのです

 

GEN
GEN

ブロガーです

GEN
GEN

月22万PVブロガーです

ではどちらに説得力があるかは明白です。

ちなみにGENが家庭教師のバイトをしていた際、初回は実力を見せることから始めました。

「どこの誰かも分からない大学生がバイト代を稼ぎに来た」程度と思われてはまずいからです(実際そうなんですけど)

数学の問題を時間をはかって同時に解き、スピードと正確さを競いました。

GENが勝利し

GEN
GEN

これから合格まで勉強に関してはうちの指示に従ってくれ

ではじめます。これにより生徒が正面から教育を受け止める関係性を作っていました。

何はともあれまずは実力ーーー貴方の周りの指導者・教育者はいかがでしょうか。